新型コロナウイルスの影響で休業・営業内容変更の場合があります
休館中 |
はこだてたかだやかへえしりょうかん
「箱館発展の恩人」と称される豪商・高田屋嘉兵衛は、私財を投じて箱館の基盤整備事業を実施し、造船所を建設した。その関連資料と北前船にまつわる資料が展示されている。
|
「箱館発展の恩人」と称される淡路島出身の豪商・高田屋嘉兵衛の名は、市民の誰もが知るところです。ベイエリアの一角に建つ箱館高田屋嘉兵衛資料館は、私設の資料展示館として1986(昭和61)年に開館され、箱館(現在の函館)~大坂(現在の大阪)を航路としていた北前船にまつわる品々を中心に、約500点が展示されています。
資料館は、1903(明治36)年に建造された1号館と、1923(大正12)年に建造された2号館の2棟からなります。高田屋造船所の跡地とされる場所で、かつて海産商のコンブ倉庫として利用され、特に1号館は北前船のバラスト(船体を安定させるために搭載していた重石)が用いられた建物です。壁を見ると、バラストであった越前石が積まれた上にしっくいが塗られているのがよくわかります。
1号館には、高田屋の半纏(はんてん)や、嘉兵衛が箱館に初来航したときの北前船・辰悦丸の復元模型、1799(寛政11)年当時の函館を描いた巨大な絵図、コンブを採取する道具などが並びます。2号館には、羅針盤や船額、船箪笥や炊事道具といった北前船で使われていた日用品などが展示されています。
なかでも、大坂に住む真阪という女性がつづった恋文は、なかなか貴重な資料だと言われます。宛て名は「高田屋」となっているものの、嘉兵衛と特定することはできないそうですが、想像はふくらみます。
そのほか、日本で最初に作られたストーブの復元品も展示されています。なお、館内は写真撮影禁止です。
関連記事
※hakobura 2009/4/1公開 2022/7 更新
|
|
新型コロナウイルスの影響で休業・営業内容変更の場合があります
休館日 |
木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、冬季休館の場合あり ※新型コロナウイルスの影響で、当面のあいだ休館 |
料金 |
大人(高校生以上)300円、小人(小・中学生)100円 |
|
|
入館できる古建築、明治・大正の建物、指定文化財等、歴史好きに、雨や雪でも楽しめる、市電から徒歩5分以内