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あなたのテーマでディープな函館 「ロケ地」

タモリさんが訪ねた、こだわりの函館【1】
青函連絡船記念館摩周丸

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タレントのタモリさんがブラブラ街歩きをし、街の魅力を探るNHKの人気番組「ブラタモリ」が函館にやってきました。函館の街では市電もブラタモリ仕様、大変な盛り上がりです。

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2015年5月30日(土)の放送では、青函トンネルを通って函館へ。到着後、番組内で紹介された地図に記載されていた「海に向かう線路」のナゾを解きに早速街歩きを始め、そこで訪れたのが青函連絡船記念館摩周丸でした。番組のあと、はこぶら記者も現地を訪ねて、館内をじっくりと見学。番組に出演した案内人のお話も交えて、その魅力をご紹介します。


◆いざ!青函連絡船・摩周丸に乗船

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摩周丸は、本州の青森と北海道の函館とを結んでいた鉄道連絡船の一つで、現在は博物館船として乗船できます。上は、JR函館駅から見た摩周丸で、船は駅から函館朝市を横に見ながら歩いて5分のところにあります。

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摩周丸の入り口。番組ロケが行われた日はあいにくの空模様で、傘をさしてまっすぐ歩くのも困難な状況でした。そのような中、階段下で出迎えたのは元一等航海士の佐藤さん。「あの日は本当にお天気もよくなく寒くて。岸壁ですから、海風が強く吹きつけていましたね」。

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就航時と同じ場所にある乗船タラップを渡り、いざ船内へ!


◆現役の頃のままの「操舵室」で、タモリさんがハマったものは?

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まず最初に訪れたのは4階の「操舵室(船橋)」。ここはほぼ運航当時のままで、現在は自由に見学できて、舵輪をはじめ、各種操船機器にさわることも可能です。

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船長の定位置からの眺め。函館港や函館山が一望でき、現役当時から使用されている据置型の双眼鏡をのぞくと、入出港する船の姿がよく見えます。

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案内人の佐藤さんは、「タモリさんはレーダー情報処理装置に興味を持ってくれて。『これ、今の状況ですか!?』と聞いていたね。実際に装置に表示しているものは、当時の様子を再現したものなんだけどね。天気のいい日にまた来てほしいなあ」と笑顔で話してくれました。


◆無線通信室で一気にテンションアップ!

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続いて、操舵室そばの「無線通信室」へ。通信士が無線送受信機を操作して、気象をはじめ、各種情報の収集や連絡・報告を行っていた部屋です。

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タモリさんがこちらに入ると、すぐに興味を示したのがモールス信号の打鍵! 元通信長の野呂さんは「来てすぐに打鍵したので、ベテランだと思ったね。あらかじめ準備はしていたけど、ロケはぶっつけ本番だった」と振り返ってくれました。この電鍵は、自由に触ってみることができます。

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就航当時、最先端の機器が取り入れられた送信機などを見て、話を続けるタモリさん。野呂さんは「とにかくいろんな情報を持っていて、それがとても詳しくて。びっくりしました」。アマチュア無線技士の資格を持つタモリさんにとって、無線通信室は宝のような場所だったのかもしれませんね。


◆地図にあった「海の線路」のナゾは「車両甲板」に

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ところで、番組で登場した昭和25年の函館市街を詳細に表した地図「地番入り函館市街地図」(函館市中央図書館所蔵)。よく見ると、鉄道線路が埠頭まで伸びて、海に向っているのが判ります。

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ここでタモリさんは、入り口のひとつ下のフロアにある車両甲板(一般には非公開)を訪れ、地図のナゾ解きをします。青函連絡船では、1925(大正14)年から鉄道車両ごと船で運ぶ「貨車航送」が始まり、船の中にレールが敷かれ、陸上のレールと接続して、海上輸送をしていました。その積み込み口が、函館駅側から見える船の後部にあったのです。

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車両甲板は残念ながら非公開エリアですが、館内3階の船のしくみ展示室にある「摩周丸非公開区画観覧システム」を使い、ネットワークカメラを遠隔操作することで、車両甲板の様子がモニターで見られます。

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モニターの画像は鮮明で、操作していると実際に甲板を歩いているような感覚に。現在、車両甲板のほか、総括制御室、第一主機室が見られます(運用時間9:00~17:00)。館内を訪れた際にはぜひ操作してみてください。

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ちなみに、同じころに運行していた青函連絡船の八甲田丸(現在、メモリアルシップとして青森港に係留)では、貨物車両を搭載している車両甲板が公開されています。機会があれば、合わせて見学してみるといいですね。(撮影/編集室M)


◆そのほか、見どころ満載の摩周丸

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番組では紹介されませんでしたが、館内にはまだまだ見どころがあります。青函連絡船の特徴的な構造や運航システムを学べる「船のしくみ展示室」では、実際に使用されていた各種部品や備品類のほか、青函連絡船の特徴であった「車両航送」の仕組みを再現した模型などが展示されています。

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「青函連絡船のあゆみ展示室」では、実際に使用されていたグリーン指定席と普通船室の座席に座ることができます。

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函館山を正面に望む船の最上部の「コンパス甲板」は、晴れた日には遠くに駒ヶ岳まで見えることもあり、眺めは最高! 港の風景や歴史を伝える7枚のエッチング板が設置されていて、「はこだてロマンティック・ビュー」が楽しめます。

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船内には喫茶ニューサロン海峡もあり、お茶を飲みながらゆっくりとくつろげるほか、船長服を着て記念撮影もできます。

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船内では、今回番組に出演した案内人のお2人をはじめ、元船員さんによる操舵室の案内やロープワーク(ひも結び体験)、青函連絡船の通信システム解説、モールス信号打鍵体験を行っています。事前に予約、問い合わせを入れてからお出かけください。


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番組を見て、実際に船内を歩いて、本州と北海道とを結ぶ大動脈として活躍した青函連絡船の偉大さをあらためて感じることができました。皆さんもタモリさんのようにぶらりと函館を訪れて、街の歴史や文化を体感してはいかがでしょうか。

※記者TT 2015/6/6取材、6/12公開

所在地 函館市若松町12番地先(JR函館駅から徒歩5分)
開館時間 4~10月8:30~18:00(入館は17:00まで)、11~3月9:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日 船体修繕等の臨時休館日あり
入館料 大人500円、児童生徒250円、幼児・未就学児童無料
問い合わせ 0138-27-2500

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