130612M01-thumb-500x375-20988.jpg

函館の懐かしメニュー、クジラの竜田揚げ

  • 美味
  • 郷土料理
  • 食材
  • 海産物
  • 市場
130612M01.JPG
 
函館では、毎年初夏になるとツチクジラ漁が行われます。例年5月下旬に漁が解禁されますが、2017年は日本の目標捕獲頭数の変更などのため、7月ごろの見込み。漁が始まると、クジラ料理が函館っ子の食卓をにぎわせ、街の食堂や居酒屋でも、この時期限定のクジラメニューがお目見えします。竜田揚げは、函館市民が小さい頃から給食などで親しんできた懐かしの味です。函館で手軽に味わえるクジラ料理をご紹介しましょう。
※函館周辺でのツチクジラ漁は2023年時点では行われていません。
 
◆函館と深いつながりのあるクジラ
110602M02.JPG
 
ツチクジラは国際捕鯨委員会の規制対象外で、商業捕鯨が認められていて、農林水産庁から函館に捕獲枠が与えられています。決められた期間にみなみ北海道沖の日本海で捕獲して、函館の豊川埠頭や松前港に水揚げされ、市内の鮮魚店やスーパーには新鮮なクジラ肉が並びます。
 
160601M01.JPG
 
函館には昔からクジラを食べる文化があり、正月にはクジラ汁やクジラのベーコンがかかせないなど、生活に密着した存在です。
茶房 菊泉のくじら汁。通年提供。年末年始は赤飯とのセットメニューも)
※茶房 菊泉は2023年9月20日に一時閉店。新経営者への移行後にくじら汁が提供されるかは現時点では決定していません。
 
130530M02.JPG
 
ツチクジラの「赤肉」は、クジラ独特のうまみと、適度に脂のあるジューシーな肉質が人気。ミンククジラに比べてクセが少なく、柔らかいのが特徴です。店頭小売価格は100g150~200円前後で、家庭ではしょうが醤油の下味で竜田揚げにしたり、おろししょうがやにんにくを添えた刺し身で食べたりします。
北の台所 ヤマタイチのツチクジラ刺し身。ジューシーでうまみ満点)
 
◆毎年6月、「竜田揚げ」が食堂に登場
170622M01.JPG
 
豊川町・魚市場内の函館魚市場食堂 魚いち亭では、定番の「くじら竜田揚げ定食(税込1050円)」を提供中。鶏のから揚げよりやや薄めに切った赤身肉は、粉をまぶしてカラリと揚がり、香ばしさ満点。口にすると柔らかな食感で肉のうまみがジュワッと広がり、しょうが醤油の下味でご飯が進むおいしさです。ご飯、みそ汁、小鉢つき。
豊川町27-6 函館市水産市場卸売市場2F 0138-22-0136
6時半~13時半 休市日の日曜と水曜は定休
 
130612M02.JPG
函館市役所地下食堂でも、漁が始まると「つちくじらの竜田揚げ定食」がメニューに登場。アツアツサクサクの竜田揚げは、ゆずポン酢のつけだれで食べるのもおすすめです。2017年の提供は未定です。
東雲町4-13 0138-27-1374 (どなたでも利用できます)
11~15時(LO14時) 土・日曜定休
※写真は過去シーズンのものです
 
2011/6/2公開
 
関連記事 
 函館の正月料理「くじら汁」を味わう
 鯨のベーコン(函館くじら屋)
 鯨族供養塔

このサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにCookieを使用しています。引き続き閲覧される場合は、当サイトでのCookie使用に同意いただいたことになります。 承諾する