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南部坂なんぶざか
地域交流まちづくりセンターがふもとにあり、イチョウ並木が洋風の雰囲気を醸し出す坂道。交差点を1つ2つと越えると傾斜が急になり、上りきるとロープウェイ山麓駅がある。
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明治時代前半から昭和初期にかけ、函館随一の繁華街だった十字街。街並みこそ当時とは異なりますが、その中心地に商業施設のアクロス十字街(函館市企業局などが入居)と、多くの人が集う函館市地域交流まちづくりセンターが建ちます。その間を抜けるように通るのが、南部坂です。
入りの傾斜がなだらかなため、乗合バスの路線となっているほどですが、1つ目の信号を過ぎると様相は一変。函館山ロープウェイの山麓駅へと向かう道程は、歩を進めるごとに傾斜の角度を増していくような錯覚に陥るほどです。
坂名は、江戸幕府が蝦夷地を直轄していた時代に、南部藩の陣屋があったことに由来します。跡地はロープウェイ利用者用駐車場の下で、岩手県南部会が建立した碑が残されています。また、現在の地域交流まちづくりセンターが旧丸井今井百貨店函館支店の建物だったことから、市民の間では「丸井の坂」の名でも親しまれていました。
※hakobura 2010/9/1公開 2020/12 更新 |
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