新型コロナウイルスの影響で休業・営業内容変更の場合があります
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はこだてしせいかんれんらくせんきねんかんましゅうまる
青函連絡船として就航していた「摩周丸」を利用した博物館船。操舵室、無線通信室など、現役当時のままの形で見学できる。
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北海道と本州を隔てる津軽海峡にはかつて、青函連絡船が航行していました。函館は北海道の玄関口となり、人の往来だけでなく、さまざまな物資が集積。1988(昭和63)年の青函トンネル開業に伴って、旅客貨物輸送の役目を鉄路にバトンタッチすると同時に、青函連絡船は惜しまれつつ廃止されました。現役引退した船舶のうち、濃い青色の船体が特徴の「摩周丸」は、資料展示とともに船内見学のできる観光名所へと生まれ変わり、 JR函館駅近くの岸壁に係留。以来、往年の姿を懐かしむ人が訪れ、再会を果たしています。
JR函館駅を出て、函館朝市を脇に見ながら約300メートル進むと到着します。館内へ通じる2階の乗船口を入るとすぐに、銅鑼(どら)や補助汽船の錨(いかり)などが出迎えてくれます。3階には船の備品や模型、歴史をつづるパネルなどが並ぶほか、椅子席に腰掛けて函館港を窓越しに眺めていると、あたかも船旅中かと勘違いしてしまいそうです。
4階は運航の中枢部を担った場所。操舵室では舵輪を握っているだけで船長気分に浸れ、無線通信室ではモールス信号の打鍵を体験できます。甲板に出ると、吹き抜ける潮風。ひと際高い位置にある屋上のコンパス甲板は、海面から約15メートルの高さに達します。このほか、多目的ホールには解放感のあるカーペット敷きの座席が再現されています。
その高性能ぶりから、「海の新幹線」の1隻に数えられた摩周丸。船になじみのなかった人のみならず、当時の連絡船を知る人にとっても、港町・函館の歴史の一端に触れる貴重な機会になるはずです。元船長など乗務員が、歴史やしくみを解説するガイドツアーは3日前に要予約。ガイド料は無料です。
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※hakobura 2010/10/15公開 2020/12 更新
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新型コロナウイルスの影響で休業・営業内容変更の場合があります
開館時間 |
(4~10月)8:30~18:00(入館は17:00まで)、(11月~3月)9:00~17:00(入館は16:00まで)、(12月31日~1月3日 臨時営業)10:00~15:00 |
休館日 |
定休日なし。4月中旬に船舶検査等で臨時休館あり。 そのほか、修繕工事等による臨時休館あり(2020/12/31~2021/1/3は休館) |
料金 |
大人500円、児童生徒250円、幼児・未就学児童無料 |
駐車場 |
あり(入館者は函館駅前広場駐車場、函館市若松町駐車場利用で2時間まで無料) |
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眺望がいい、歴史好きに、お子様歓迎、雨や雪でも楽しめる、市電から徒歩5分以内、オムツ替えスペース、無料Wi-Fi