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函館の路面電車、おすすめ撮影スポット

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函館のハイカラな街並みに、路面電車はよく似合います。ゴトンゴトンと揺られて街をゆっくりめぐるのも楽しいし、絵になる車両を絵になる風景の中でカメラに収めるのも、旅のいい記念になりますね。

今回は、市電の路線の中でも函館観光の代表的なスポットである「西部地区」の末広町~十字街~青柳町を撮影してまわりました。数多ある撮影スポットの中から、街の雰囲気を盛り込みやすく、コンパクトデジタルカメラでも撮影しやすいところをピックアップ。鉄道写真の達人が、いい写真を撮る秘訣をご紹介します。

(十字街のランドマーク・旧丸井百貨店の前を走る箱館ハイカラ號)

◆いい写真を撮るための3つのポイント

1X30507X02.jpg ●運行間隔や時刻表を把握しよう
路面電車の撮影は、車の「被り」との戦いです。思った場所でシャッターチャンスを逃すことがありますが、そういう場合は対向電車を狙うか、次の電車を待って撮影することになります。

函館市電は、湯の川~十字街を6分間隔、十字街~谷地頭、十字街~函館どっく前をそれぞれ12分間隔で運行しています。ダイヤが乱れることはあまりありませんので、撮影スポット付近の電停の時刻表を知っていると、撮影がスムーズでしょう。駒場車庫の乗車券売り場、函館市地域交流まちづくりセンターなどでは、冊子版の時刻表も配布されています。
十字街(函館どつく、谷地頭方面) 十字街(湯の川方面) 
末広町(函館どつく方面) 末広町(湯の川方面) 
青柳町(谷地頭方面) 青柳町(湯の川方面)

1X30507X12.JPG●カメラの設定に一工夫
路面電車は動いているところを撮影することになるので、スポーツモードや動体モードがある場合は利用するといいでしょう。シャッタースピードやピント合わせを最適に調整してくれます。また、連写できる状態に設定しておけば、シャッターチャンスが広がります。ズーム機能に関しても、デジタルズームなどが搭載されている場合は使用できる状態にとしておくとよいでしょう。

●光線状況を確認
被写体となる車両全体に光が当たる「順光(撮影者の背後に太陽がある)」での撮影がおすすめです。太陽の光がレンズに入る「逆光」では車両が暗くなってしまいますが、ストロボは決して使わず、必ずオフにしてください。ストロボが運転士の目に入ると、運転に支障をきたして危険です。


◆おすすめスポットをご紹介します

【末広町電停付近】
1X30507X03.jpg 八幡坂と港

末広町電停からほど近い「八幡坂」は、函館の数ある坂の中でも人気抜群。坂の上や中腹の歩道から、路面電車と函館港を一度に望むことができるスポットです。運行ダイヤを調べておけば、タイミングよく撮影することができます。

港には、青函連絡船として活躍していた摩周丸の姿も。函館の街角に欠かせない黄色い消火栓をさりげなく入れ込むと、色合いのポイントになります。

関連記事 八幡坂 青函連絡船記念館摩周丸

1X30507X04.jpg 市立函館博物館 郷土資料館

明治時代に輸入雑貨を扱う商店として建てられたハイカラな建物、現在は博物館の郷土資料館として利用されています。

路面電車は大正時代の初めに運行が始まったので、復元チンチン電車の箱館ハイカラ號と一緒に撮ると、当時の光景がよみがえるようです。向かいの歩道からねらうといいでしょう。

関連記事 市立函館博物館 郷土資料館

1X30507X05.jpg 函館西消防署末広町出張所

2013年に末広町電停近くに建てられた新しい消防署の庁舎は、周囲の景観にマッチしたレトロな外観が特徴です。

今回は停留所の安全地帯から撮影してみましたが、歩道からも撮影できるので、新たな撮影スポットになりそうです。2007年導入の低床電車「らっくる号」との取り合わせは、時代を超えた函館の魅力のひとつといえるでしょう。

1X30507X06.jpg 基坂と函館山

付近に元町公園や旧函館区公会堂、旧イギリス領事館などの観光スポットが集中する基坂。下から見上げると、路面電車、黄色とブルーの旧函館区公会堂、そして展望台のある函館山を背景に撮影することができます。

撮影は、市電通りをはさんだ明治天皇上陸記念碑近くの中央分離帯からがベスト。花が植えられていることもあるので、注意してどうぞ。

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 基坂 旧函館区公会堂 函館山 明治天皇上陸記念碑

1X30507X07.jpg 相馬株式会社

大正初期に建てられたルネッサンス風の建物で、一般事務所として使われています。ぺディメント(西洋式切妻破風)など独特のデザインが特徴で、路面電車の撮影スポットとしてはもっとも有名なもののひとつ。斜め向かい、元町観光駐車場側からの撮影がおすすめです。

函館市電は1両ごとに車体広告が違います。カラフルなものもあれば渋いデザインもあり、何が来るかはお楽しみ。歴史的な建物の前を行き来する姿は、函館らしい風景といえるでしょう。

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【十字街電停付近】
1X30507X08.jpg 旧丸井百貨店(函館市地域交流まちづくりセンター)

奥に見える緑青色の丸いドームの建物は、現在は函館市地域交流まちづくりセンターとして活用されている、旧丸井今井函館店のビル。十字街電停の安全地帯からこの建物のほうを向くと、左手にかつて市電のポイントを切り替えていた黄色い操車塔も写りこみます。奥には函館山も控え、街の雰囲気がとらえられる人気スポットです。

旧丸井百貨店の建物を強調するなら、近くに寄って向かい側の歩道からねらいます(最初の写真)。

関連記事 函館市地域交流まちづくりセンター 市電操車塔

【青柳町電停付近】
1X30507X15.jpg 青柳町の坂上り

十字街電停で2系統・谷地頭行きに乗ると、2つ目が青柳町。青柳町電停は坂の頂上にあるため、坂を上ってくる市電が現れる様子を撮影できる人気スポットで、数々の映画やドラマなどにも登場します。

青柳町電停で下車し、谷地頭まで坂を2分ほど下ると、坂の途中で軌道が左側にカーブする場所があります。そこが宝来町から青柳町に上ってくる電車を撮影するためのスポットの目印です。乗ってきた車両が谷地頭から折り返してきたら、後姿の試し撮りも可能。次の電車が青柳町電停にやってくるのは、その約4分後です。

撮影時は、コンパクトデジタルカメラだと望遠を最大限駆使して。一眼レフなら、300mm程度のズームレンズを使用したいところです。

【撮影スポットマップ】(クリックすると拡大表示されます)
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◆レトロな路面電車、箱館ハイカラ號を狙うなら

1X30507X10.jpg箱館ハイカラ號は、1910(明治43)年生まれの車両を利用した「復元チンチン電車」。毎年4月初旬から10月末までの土日祝日を中心に運行され(荒天時運休)、函館の街並みによく似合うレトロな姿が人気です。

運行は、午前中に1往復(函館どつく前行き)、午後に2往復(函館どつく前行き・谷地頭行き各1往復)で、ダイヤが決まっています(詳細はこちら)。今回ご紹介した各スポットをハイカラ號が通過するチャンスは限られているので、ハイカラ號をメインに撮影する場合は、湯の川温泉のホテルからなら午前8時30分ごろ、函館駅前のホテルなら午前9時ごろには十字街方面へ向かい、まちづくりセンター前などで「函館どっく前」方面へ向かう始発のハイカラ號の撮影に備えるといいでしょう。

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◆そのほかの撮影アドバイス

1X30507X13.jpg●湯の川温泉、五稜郭公園前、函館駅前方面から写真を撮りにいく場合は、市電専用1日乗車券(600円)を利用するとお得です。車内でも購入できます。車窓から自分なりの撮影スポットを探してみるのもいいかもしれません。
●日中・夜間問わず、ストロボは必ずオフに。ストロボの光が運転士の目に入ると運転に支障をきたします。
●市電が走る「軌道敷」の中には決して立ち入らないこと。大変危険ですし、運行の支障となります。
●車道にはみ出ての撮影はNG。原則として歩道や停留所内からの撮影をおすすめします。なお、停留所内で撮影する場合は、乗降に支障のない位置で安全に配慮しましょう。

※記者X 2013/4/29撮影、5/16公開、2018/9/4更新