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温泉&食でととのう、函館「サウナ旅」ガイド

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「ととのう」というワードが浸透し、一時的な注目から癒やし系カルチャーとして定着しつつあるサウナ人気。全国で「サウナ推し」の施設が増加して、旅の楽しみとしても注目されています。そこで、函館の公衆浴場温泉、日帰りスパ、最新サウナが楽しめる新規の施設まで、ピックアップ。サウナでととのった後の気持ちいい風、サウナ飯(サ飯)やスイーツなども合わせて、函館ならではのサウナの楽しみ方を紹介します。

(左上から時計回りに、センチュリーマリーナ函館、ホテル恵風、湯元 花の湯、谷地頭温泉)

 

◆「天然温泉」「外気浴に適した風」「おいしいサ飯」がそろう函館のサウナ

(センチュリーマリーナ函館)

「函館×サウナ」の魅力といえば、都市部のような充実したサウナ施設ばかりではないものの、函館だからできるサウナ体験があります。特におすすめしたいポイントはこの3つです。

 

1.天然温泉とサウナの組み合わせ

函館の浴場は天然温泉が基本なので、温泉とサウナの両方が楽しめるところがほとんど。お風呂~サウナ~水風呂~外気浴の組み合わせは、より身体が温まりやすく、発汗作用を促進する効果もあり、神経がとぎすまされて気持ちよさも別格です。

2.外気浴に適した風

港から流れ込む函館の風は身体を徐々に冷やしてくれるので、外気浴に最適。豊かな自然に囲まれた場所や、屋上などから絶景を見下ろしながらの外気浴など、様々なロケーションで「ととのう」を楽しめます。

3.選択肢が多いおいしいサ飯

サウナの後に飲むものや食べるものが何でもおいしいのは、サウナに入ると一時的に体内のミネラルや水分が少なくなり、塩味、甘味、酸味全ての味覚が敏感になるから。函館の食は、おなじみの海鮮、カジュアルグルメ、塩ラーメン、ホテルの「日本一の朝食」、スイーツまで、よりどりみどり。至福のサ飯に出会うことができるでしょう。

 

◆ここならではの体験ができる、函館のサウナ6選

全国にサウナはたくさんあるけれど、せっかく来たなら「函館ならではのサウナ体験」をしてみたい! 絶景、天然温泉、外気浴、サ飯、ローカルの雰囲気......旅気分を味わえるバラエティに富んだ6施設をご紹介します。

【センチュリーマリーナ函館】

「眺望」「外気浴」「サ飯」三拍子揃った至極のサウナ

2019年の開業以来、高層階の絶景スパや、「朝食のおいしいホテル」ランキングでも話題のセンチュリーマリーナ函館。なんとサウナ施設としても内容が充実しています。

サウナは「ととのえ親方」としてサウナーにはお馴染みの松尾大さんが監修。女湯はアロマミストサウナ。男湯は中温ロウリュサウナ、オートロウリュで高温の蒸気が30分間隔でサウナ室にあふれます。

函館の街を一望できる開放感溢れる浴場同様、サウナ室の窓から景色が堪能できるのもポイントです。

ほどよい15度前後の水風呂のあとは、天空露天風呂「インフィニティ スパステラデッキ」で、海から吹く函館の風を浴びながら「ととのいタイム」に突入、至福の時間が流れます。

SPA施設は深夜0:30まで営業しているので、夜景を眺めながらのサ活も可能。サウナ後に夜間営業の「湯上がり処 ステラ ラウンジ」(営業時間19:00~22:30)で、函館山と港をバックにリラックスした時間を過ごしてはいかがでしょう。宿泊して人気の朝食を楽しむほかにも、朝サウナが嬉しい「日帰り入浴&朝食ビュッフェ付プラン」(大人3600円。事前予約制)もおすすめです。

センチュリーマリーナ函館 公式サイト

所在地 函館市大手町22-13

問い合わせ 0138-23-2121

アクセス JR函館駅から徒歩5分

 

【谷地頭温泉】

地元が体験できる市民憩いの場、キンキンに冷えた水風呂で昇天

旅で訪れたときに、「地元の人が通っているところに行ってみたい」というサウナーは多いでしょう。地元密着型の公衆浴場として歴史ある谷地頭温泉は、朝早くから地元の人たちで賑わう市民憩いの場。営業時間も朝6時からと早いため、朝サウナに最適です。

サウナ室は吹き抜けで、約90度と熱めのドライサウナは湿度多め、10分もしないうちにじんわりと発汗します。名物は、季節によってはシングル(水温が1桁台)のキンキンに冷えた水風呂。「全身がピリピリと痛くなった」「生と死の間を体験できる」といった声も体験者から聞こえ、冬期に入る際はやや覚悟が必要です。

ととのいスポットは屋内の水風呂脇にありますが、いち押しはなんといっても五稜郭をかたどった露天風呂があるエリアでの外気浴。函館山と海側から吹く心地よい風を浴びることができます。内湯も天井が高く、昼間は外からの日差しもよく入り、開放感満点。源泉かけ流しの茶褐色の温泉も魅力です。

施設内の昔ながらの飲食スペースは、「争奪戦が激しい」と言われるおにぎりや、麺類、丼ものや、大沼国定公園のそばにある山川牧場のあっさりした口あたりのソフトクリームなどが人気。混みあっている食事コーナーではなく、周辺のラーメン店などで、汗を流して失った塩分を塩ラーメンでチャージするのも、函館ならではの楽しみ方です。

 

谷地頭温泉

所在地 函館市谷地頭町20-7

問い合わせ 0138-22-8371

アクセス 市電「谷地頭」電停から徒歩5分

 

【花園温泉】

温泉もサウナも灼熱の熱さ、昭和レトロのパーラーでシメパフェ

花園温泉は、市内の幹線道路である産業道路沿いにある老舗の温泉施設。昭和レトロ感たっぷりの館内や、函館の温泉のなかでも「特に熱い」という声が多い高温風呂でも有名です。観光エリア外に位置する花園温泉ですが、函館ローカルならではの魅力と、どこか懐かしい空間を楽しむことができます。

風呂もサウナも熱いことで有名。20~30人は入りそうな広々としたサウナ室は90度を超え、床もアツアツ。アイスボックスの氷サービスで、それぞれがマイボトルやカップに入れて給水する姿もここならではの風景です。

贅沢に水を注ぎ込まれる大きめの水風呂は広く、ととのいスポットはサウナ脇のシートのほか、露天風呂の岩などに腰掛けて外気浴を楽しむことができます。

ととのったあとのサ飯は、併設されている「パーラー花車」で。軽食から定食まで幅広いメニューがあります。一番人気は、小倉、イチゴ、チョコレート、期間限定メニューなど種類も豊富なパフェ。サウナで気持ちよくなったあとにパフェで締めくくる「サ・パフェ」は格別です。

花園温泉 公式サイト

所在地 函館市花園町40-34

問い合わせ 0138-51-1310

アクセス 函館バス「花園団地通」バス停から徒歩3分

 

【湯元 花の湯】

野外ロウリュサウナとソルトピット、広々とした露天風呂で外気浴!

函館の幹線道路沿い、函館新道の函館ICそばにある「花の湯」。観光エリアから離れた場所にある地元密着型の天然温泉ですが、近年サウナに力を入れています。

洋風と和風、2つの異なるタイプの浴場があり、ドライサウナのサウナ室と、和風露天に野外ロウリュサウナ、洋風露天にハンガリー由来のソルトピットがあります(男湯と女湯は毎週日曜日に入れ替え)。

広々としたサウナ室、ドライサウナは90度超えで床もアツアツ。野外に新設されたロウリュサウナは、中央にサウナストーブを配置し、80度前後の中温でじんわり内側から温めて発汗を促します。

一方、ミネラル塩水を吹きかけた塩レンガが積み上げられているソルトピットの中はひんやりした空気清浄空間。免疫力を上げる効果もあるそうです。

庭園のように広々とした露天風呂には幾つものととのいスポットがあり、開放感溢れる空間で外気浴が思う存分楽しめます。

休憩エリアも充実していて、漫画が読めたり、ガチャガチャ、ソフトクリーム、レトロなコーラの販売機など、遊び心満載。「人をダメにする」ヨギボーのソファもあり、サウナ後もまったり過ごし、つい長居してしまいそうです。ショップでは、イカ墨で染めたサウナハットなどオリジナルの温泉グッズも販売しています。全て一点ものなので、お気に入りのカラーやデザインを見つけた人は買い逃しなくどうぞ。

 

湯元 花の湯 公式サイト

所在地 函館市桔梗町418-414

問い合わせ 0138-34-2683

アクセス 函館バス「湯元花の湯前」バス停からすぐ

 

【ホテル恵風「湯ったり館 とどぽっくる」】

知る人ぞ知る郊外の穴場、火山のふもとで海風に吹かれて自然浴

函館駅から車で1時間ちょっと。渡島半島の東端の活火山・恵山のふもとにあるホテル恵風内にある日帰り温泉施設「とどぽっくる」。2種類の泉質で、露天ジャグジー、岩風呂、温泉ジェットバスなど、多様な浴槽があり、日によっては薄い緑や茶などの色を帯びるという神秘の湯と言われます。

こちらのサウナは、函館でも貴重なセルフロウリュができる施設として知る人ぞ知る穴場。数年前にリニューアルしたばかりの目新しいサウナ室は、85度前後とツラくならない温度で、水をかけると熱い蒸気が室内に広がり温度を一気に上げ心地よく発汗を促進します。水風呂は定員2人くらいのコンパクトなもので、15度前後と程よい水温です。

露天風呂の脇にシートがある室内のととのいスポットもありますが、断然おすすめなのは露天風呂での自然浴です。恵山も眺められる最高の環境にある露天風呂で、腰をおろして耳を澄ますと鳥の声や虫の声が。さらに、眼下の津軽海峡から吹いてくる心地よい海風を浴びながらの自然浴、最大の魅力です。

ホテル内のレストラン「海花里」では、目の前の椴法華(とどほっけ)港で揚がったばかりの魚介などを使ったメニューも提供しており、海を見おろす絶景を見ながらのサ飯はここならではのごちそうです。

 

ホテル恵風「湯ったり館 とどぽっくる」 公式サイト

所在地 函館市恵山岬町61-2

問い合わせ 0138-51-1310

アクセス 函館駅から車で1時間~1時間半

 

【LC五稜郭ホテル】

個室サウナも完備、フィンランド式サウナを堪能できる本格派

五稜郭エリアに2022年4月にオープンしたLC五稜郭ホテル。落ち着いた雰囲気の本館に、リーズナブルに泊れる別館を併設した「サウナでととのうホテル」として話題です。本格フィンランド式サウナにこだわり、男女別サウナのほか、個室サウナも気軽に利用できます。

フィンランド式サウナのサ室は60~70度と温度が低く、湿度が高いウェットサウナ。蒸気や霧で湿度を維持して、発汗を促します。広いサウナ室にはフカフカ柔らかいマット。10分間隔でオートロウリュがされ、深部体温があっという間に上がって汗が気持ちよく出てきます。

水風呂はバスタブタイプの個人用のもので、冷水・常温水が選べるのも嬉しいところ。寝椅子やチェアなどでどっぷりサウナトランスに浸り、サウナ~水風呂~休憩と無限ループのセットがはかどります。サウナの後には施設内の「ととのうルーム」でゆったりとした至福の時間を過ごしましょう。

このほか、友人や家族と借りることができるプライベートサウナがあるのも注目ポイント。セルフロウリュに好みのアロマ、好みの音楽を聴いてサウナが楽しめるBluetoothスピーカーも使用可能です。五稜郭エリアは食事の選択肢も多いグルメスポットなので、サウナ後の食のチョイスも豊富。立地のよさも推しポイントです。

 

LC五稜郭ホテル 公式サイト

所在地 函館市本町29-26

問い合わせ 0138-30-3030

アクセス 市電「五稜郭公園前」電停から徒歩5分

 

協力/矢田項一 

2023/2/7公開


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