
その歴史は古く、昆布は縄文時代から重要な食料として人々の生活に深くかかわってきたそう。また、江戸時代以降は朝廷や幕府に献上品として奉納されていたことでも有名です。現在でも住民の多くが漁業にかかわり、7月から9月の漁期には一家総出で早朝からの昆布漁に励みます。
そんな南茅部で誕生した、昆布使用の新名物を紹介しましょう。中空土偶に会いにいったら、これで腹ごしらえはいかがですか。
◆昆布とスルメイカだしの豚骨スープ「縄文拉麺」

豚骨と魚介系の風味がとてもよく合っていて、スープも全部飲み干してしまいました。
道南随一といわれる白濁の湯で知られる「南かやべ保養センター」軽食コーナーで、2012年8月から販売を開始(税込750円)。土日限定で各日50食。センターに入場するときに、入浴料が必要です。また、併設のホテル函館ひろめ荘のレストランでも提供されています。



函館市南かやべ保養センター (問い合わせ0138-25-3749)
南茅部の山あいに位置する、日帰り公共温泉施設。大浴場は重曹泉、露天風呂は硫黄泉。
入浴料は大人400円、小学生150円、幼児70円。
JR函館駅から車で約60分。函館市縄文文化交流センターから車で約10分。
◆鹿肉、栗、細切り昆布。縄文の恵みが入った「縄文コロッケ」

三角おにぎり形のコロッケには、縄文人も食べていた鹿肉と栗、じゃがいも、細切りの真昆布がたっぷり。鹿肉は大和煮にして柔らかく、ジャガイモと栗は食感を楽しめるゴロッとした大きめサイズ。コロッケのころもには細切り昆布が入っています。
とてもユニークなコロッケ、「是非また食べたい!」と思った一品でした(税込180円)。こちらも、上記の「南かやべ保養センター」で、土日限定で各日50食提供。また、函館ひろめ荘のレストランの「縄文ランチ」でも提供されています。

※記者I(施設写真:編集室M、記者K)