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あなたのテーマでディープな函館 「GLAY」

GLAYの愛する函館をご案内します

1994年メジャーデビュー。日本を代表するロックバンドGLAYが、函館で1988年に結成されたことは皆さんもご存知でしょう。

デビューから20年以上、GLAYがこれまでリリースした数多くの楽曲から、函館の季節、風景、そこで暮らす人々の息づかいまでもがリアルに感じとれます。このたび「はこぶら」で注目したのは「ホワイトロード」。この楽曲のミュージックビデオ(MV)は、GLAY初の函館ロケによる作品ということもあり、メンバーの故郷・函館を思う熱い気持ちが、映像からも伝わってきます。

撮影から10年以上がたち、残念なことに函館の風景も少しずつ変わってきています。GLAYの故郷・函館の香りをお伝えするために、「ホワイトロードのロケゆかりの地」をご紹介しましょう。また、昨年オープンしたGLAYオフィシャルショップ「G4 Space」の魅力もお伝えします。

上・「ホワイトロード」のミュージックビデオ(画像をクリックすると再生できます)


◆函館ロケの「ホワイトロード」MV、背景の海は函館港

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「ホワイトロード」は、2004年12月にリリースされた、GLAY32枚目のシングル。デビュー10周年という節目の年に、函館の冬をイメージしたバラード、そしてGLAY初の函館ロケによるMV撮影が行われたということで、函館にとっては特別な作品といえます。

印象的な演奏シーンが撮影されたのは、函館港を望む西ふ頭の旧北海製缶函館工場屋上。「函館らしい野外ロケーションで、ダイナミックな演奏シーンを撮影したい」。様々な候補地が挙がるなかで選ばれたのが、映画「星に願いを(2003年公開)」でも使われたこの場所です。昭和初期に建てられ、すでに閉鎖されて空き家となっていた4階建の工場の屋上からは、ロープウェイが行き交う函館山や、函館の港を象徴する函館どつくのゴライアスクレーン(2010年撤去)が、手にとるように見えます(工場は2005年に解体され、現在は地元企業の駐車場に)。


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「故郷・函館の海や函館山をバックに最高のパフォーマンスを披露し、楽曲のよさと相乗効果で、とても感動的なMVに仕上がった。工場やゴライアスクレーンが取り壊しになったのは、本当に残念だね」。ロケのコーディネーターとして撮影をサポートした、カフェやまじょう店主・太田誠一さんは、当時の様子を語ります。

撮影を手がけた監督・篠原哲雄さんは、「オー・ド・ヴィ」「つむじ風食堂の夜」など、数々の函館ロケ作品を手がけ、函館を知り尽くした映画監督。まさに運命の巡り合わせといえるでしょう。

2004年10月某日。「この日は目まぐるしく変化する雲の流れや、TERUさんのバックに突如浮かび上がった飛行機雲など、ロケをサポートするかのような絶妙な『空の演出』が続いたんですよ」と太田さん。天候には恵まれましたが、一番苦労したのが、TAKUROさんリクエストによるピアノの搬入。屋上のドアが狭くて工場のエレベーターでは運べず、急きょクレーンでつり上げたそうです。

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赤と白のゴライアスクレーンがなくなった現在の函館どつく  跡地付近からは港、函館山、街並みが見渡せる


◆ビデオに登場する、函館らしい函館スポット

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冬の函館のイメージのなか、どこか人のぬくもりを感じさせるバラードソング「ホワイトロード」。出会いと別れ、そしてまた巡り会う......イメージ映像として、函館在住と設定された若い男女が登場。2人の心の動きがTAKUROさんの歌詞とシンクロして、なおいっそう心を揺さぶるようです。

そして、2人のストーリーの中に、函館のスポットや人が自然に織り込まれています。ここで、主なロケ地をご紹介しましょう。ほとんどの場所が、西部地区(函館山の麓)に集中しています。
(名称をクリックすると、「はこぶら」の解説記事へ)

オープニング、エンディングなどで何度も登場する砂浜。津軽海峡に面して函館山から東にのびる海岸は、函館港と並ぶ函館の海の風景。撮影は湯の川の熱帯植物園付近。

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穴澗に向かう途中の崖に建つ、眺望が人気のカフェ。自転車で訪ねてきた男の子と、カフェで働く女の子との、短いやりとりが交わされる。
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旧函館区公会堂、旧イギリス領事館など、観光スポットが集中する坂道。思いを巡らせながらゆっくり歩く女の子の後ろを、車が行き交う。
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函館山、緑の島、函館港が見渡せる抜群のロケーションで、2人が自転車で走るラブラブな回想シーンを撮影。後半にも再び登場する。



 
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大正期の伝統的建造物。女の子が園児と遊ぶシーンのほか、窓辺に立つシーンも2階で撮影された。私有地のため、外観の見学のみ。
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季節ごとに表情を変える石畳の美しい坂道の奥に、教会が見える。重い氷を運ぶ男の子が働く設定の「田村氷室」は、実在する事業所。
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大三坂そばの和モダンな喫茶店。男の子が氷を納入するところ。店主は、函館ロケに深く関わる太田誠一さん。今回も取材にご協力。


   
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08.png 函館市電(十字街)
レトロな雰囲気が絵になる市電。十字街は、2つの系統の路線が分岐する要所。市電に乗った女の子が、車窓に男の子を見つける。
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ベイエリアにある、明治時代に建てられたレンガ造りの倉庫群は、どこから撮っても雰囲気がある。2人が言い争う夜のシーンを撮影。
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10.png 緑の島(新島橋)
人工島、緑の島を繋ぐ橋。一度はすれ違った心が、再び寄り添う印象的なシーンで、函館山ロープウェイがゆっくりと2人の後ろを行き交う。


◆ライブDVD「GLAY EXPO2004」にも、函館の映像が印象的に挿入されている

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函館ロケのMV「ホワイトロード」の映像は、実は約9分にわたるショートムービーのダイジェスト版です。篠原監督が「ホワイトロード」をイメージして函館で撮影したストーリーは、GLAYのライブDVD「GLAY EXPO 2004 in UNIVERSAL STUDIOS JAPAN"THE FRUSTRATED" LOVES&THANKS~波動する心音~(2004年12月発売)」に完全収録されています。
 
メンバーゆかりの場所JR桔梗駅など、MVにはなかったスポットも登場し、これらの映像が、約10万人のファンと一体化したUSJ野外ライブ映像の合間に、効果的に挿入されています。
 
ライブ映像とショートムービーが自然な流れで続き、ラストの函館・緑の島の場面では、約100人の市民エキストラが出演するなか、TERUさん、HISASHIさんも登場。その背景には、今はなき旧北海製缶函館工場も映っています。このDVDには、デビュー10周年という節目を迎えたGLAYメンバーのインタビューも収録されていますが、TAKUROさんの撮影はその工場の屋上で行われています。
 
 
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校舎を建て替えたため、現在の風景とは異なる。男の子がグラウンドで大の字になったり、中庭でスネアドラムを練習するシーンなどを撮影。外観のみの見学。
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旧ロシア領事館、山上大神宮などがあり、函館港を見おろす景色が気持ちいい。男の子が自転車に乗って勢いよく下っていく、急な坂道。
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散歩、釣りなど、市民憩いの場として親しまれる。市民エキストラによるブラスバンド演奏シーンが行われた。曲は1996年の大ヒット曲「BELOVED」。

ライブ映像、ドキュメント、インタビュー、ショートムービー......多彩な要素がたっぷりと詰め込まれたDVDには、
少しずつ変わっていく函館の風景も、しっかりと切り取られています。
こちらのDVDからも、GLAYと函館のつながりがより深く感じられることでしょう。

今回ご紹介したロケ地マップ(クリックすると拡大します)
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ロケ地をめぐるのであれば、車よりも小回りがきいて、坂道にも強い電動アシスト付レンタサイクル「はこりん♪」が便利です。
料金は朝割(12時までに返却)500円から。台数に限りがあるので、事前の問い合わせ・予約をおすすめします。


◆GLAYのオフィシャルショップ「G4 Space」にも立ち寄りたい

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函館にゆかりの深いGLAYですが、もう1カ所、ファンに嬉しい場所ができました。それは、唯一のオフィシャルショップ「G4 Space」。メンバーの楽器や衣裳などが間近で見られるほか、オリジナルアイテムが並び、オープン以来、大勢のGLAYファンが訪れています。

全国各地から函館まで足を運んでくれた皆さんに、少しでも楽しんでもらえる空間を提供したい......ファンとの絆を何よりも大切にすることで知られる、GLAYメンバーの願いがかなったスペース。最新情報は公式サイトで告知されますので、お出かけ前にぜひチェックしてみましょう!

⇒「はこぶら」内記事はこちら

※協力/ラバーソウル 取材・撮影/編集室N マップ提供/函館西部地区バル街実行委員会 
2012/5/30~6/22取材、7/23公開