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あなたのテーマでディープな函館 「アウトドア」

電動レンタサイクル「はこりん♪」で、風を感じて街巡り

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坂の街・函館の旅の幅をグンと広げてくれる、電動アシストつきレンタサイクル「はこりん♪」。ひとたび街に向かってこぎ出せば、徒歩や車での移動とは異なる楽しみが待っています。今回は、はこぶら記者がオリジナルのモデルコースを考案。実際に「はこりん♪」に乗り、函館駅前から街はずれにある外国人墓地を目指しました。


◆まずは函館駅前でレンタルして、ベイエリアまで(平坦な道約2キロ)

「はこりん♪」が借りられるのは、函館駅前のビル「キラリス函館」1階のショップ「えぞりす」と、函館市電「五稜郭公園前」電停前のビル「シエスタハコダテ」内の無印良品。台数に限りがあるので、予約がおすすめです(詳細)。今回は函館駅前の「えぞりす」で4時間コース(1000円)を申し込み。料金を支払って説明を受けたら、さっそく函館の街にこぎ出します。

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函館駅前広場
春から秋まで、花壇に植えられた季節の花々が楽しめる函館駅前広場。記念撮影用スポットも複数あり、花と一緒に写真が撮れます。駅正面の大きな赤いモニュメント「OYAKO」も定番の記念撮影ポイントです。

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函館駅のすぐそばに広がる函館朝市は、カニや貝、魚卵などの魚介類をはじめ、多彩な食材が集まる食の宝庫。季節や天候などの状況によりますが、多くの店が14時頃まで営業しています。この日は水槽に入った大きなタコに遭遇。

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青函トンネル開業に伴って昭和の終わりに役目を終えた青函連絡船を、当時の姿のまま係留している博物館船「摩周丸」。函館朝市のすぐそばなので、ぜひ立ち寄りましょう。2020年に全面的に再塗装され、往時の濃い青色と輝くような白色がよみがえりました。

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ふれあいイカ広場
青函連絡船記念館摩周丸前にある開放スペースです。備え付けのベンチに座って港の風景を眺めたり、休憩したりと、のんびり過ごすことができます。函館湾越しに函館山とふもとの街並みを一望できる写真映えスポットです。

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函館朝市から元町の二十間坂下まで続く「開港通り」を1キロほど進むと、右手にレンガ造り2階建ての重厚な建物が見えてきます。これは、明治末期に建てられた函館郵便局を活用した「はこだて明治館」。ガラス製品や菓子、雑貨など多彩なみやげがそろいます。すぐ裏には、海鮮を使った弁当や総菜などが買えるはこだて海鮮市場本店もあります。

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はこだて明治館横の小路を通り、ベイエリアの掘割にかかるアーチ型の橋「七財橋」へ。この日初めてのアップダウンも、電動アシストつき自転車なら楽々。橋の頂点付近からは、みやげ店など多彩な店が並ぶ金森赤レンガ倉庫と函館山、港の景色を一望することができます。

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函館港末広緑地(西波止場広場)
金森赤レンガ倉庫向かいにあるスターバックスコーヒー函館ベイサイド店の裏から、旧桟橋(東浜桟橋)跡にかけて広がる親水空間。ベンチなどがあり、港の景色や緑の島、対岸の山並みなどを眺めながら思い思いのひとときを過ごせます。


坂道を一気に登り、旧函館区公会堂へ(坂道含む約700メートル)

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ここから、電動アシストつき自転車の本領を発揮。函館を代表する坂のひとつ「八幡坂」を一気に駆け上ります。普通の自転車ではまったく前に進まないほどの坂道ですが、「はこりん♪」ならペダルをこぐたびにぐんぐん力強く上っていきます。函館港と青函連絡船記念館摩周丸を見おろす坂の頂上からの景色は格別。坂を登った人だけのごほうびです。

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八幡坂上から右手に進むと、元町公園。古くは「はこだて」の地名の由来となった武将の館があり、江戸後期には箱館奉行所が一時置かれました。今も函館湾を一望できる場所で、防備や統治のうえで重要だったことがうかがえます。あずまややベンチがあるので、街巡り中の休憩にも最適です。※自転車の乗り入れはできません

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ブルーグレーと黄色の外壁が目を引く、函館を代表する歴史的建造物のひとつ。元町公園のすぐ上にあります。屋根は瓦葺きですが全体の様式や細部の装飾などは洋風で、明治の函館のハイカラな雰囲気と職人たちの高い技術がうかがえます。外観をカメラにおさめるだけでなく、時間がゆるせば内部の見学もおすすめ。


さらに急坂に寄り道、函館山の北端へ(急坂含む約1.4キロ)

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公会堂の前の港ケ丘通りをさらに進んで、閑静な住宅地にある坂を5本横切っていきます。幸坂にぶつかったら、左折してさらに上へ。函館の坂の中でも屈指の長さと勾配を誇る難関ですが、電動アシストのおかげでなんとか上れます。中ほど右手に、帝政ロシア時代の趣きを残す旧ロシア領事館が見えてきます。※外観のみ公開

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ここまできたら、幸坂の突き当りにある山上大神宮(やまのうえだいじんぐう)をめざしましょう。坂本龍馬の親戚に当たる元土佐藩士・山本数馬(後に沢辺琢磨)が8代目宮司を務めたことで知られ、映画「そこのみにて光輝く」のロケ地にもなりました。石段の上からは絶景が望めます。

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船見公園
山上大神宮のすぐ下にある眺めのいい公園で、小学校跡地であることを示す「ここぞ常盤小学校」の碑があります。ドラマ「ランチの女王」をはじめ、数々の映像作品に登場しています。

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幸坂を途中まで下り、「外人墓地(外国人墓地)」の看板にしたがって左折。実行寺、称名寺など函館の歴史に深くかかわる寺院が立ち並んでいます。称名寺の境内には、新選組副長・土方歳三の供養碑や著名人の墓も多数。


魚見坂を上り、外国人墓地へ(坂道含む約800メートル)

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称名寺をさらに進むと、最も西にある魚見坂に突き当たります。左折してゆるやかな坂を上っていくと、山門に施された見事な総けやきの彫刻が目を引く高龍寺が左手に見えてきます。函館で最古の歴史を持つ寺院で、山門や本堂は国の登録有形文化財に指定されています。
ぜひ自転車をおりて、立ち寄りましょう。

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高龍寺の先の二股の道を右へ進むと、外国人墓地が見えてきます。江戸時代末期にペリー艦隊が箱館に来航した際、病気で亡くなった水兵を埋葬したのが始まり。中国人墓地、ロシア人墓地、プロテスタント墓地などがあり、故郷に思いをはせるように、海に向かって墓碑が並んでいます。

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墓地の間を抜けると、海に向かって建つかわいらしいピンク色の建物が見えてきます。開港した函館を疫病から守るために明治時代中頃に建てられ、今は港の風景と日本茶が楽しめるショップとして営業しています。建物の海側には、海を一望できるビュースポット(視点場)があり、ベンチに座って船や海、夕日などの開放的な眺望が楽しめます。

時計を見ると、ここでスタートから3時間半近くが経過。最後にティーショップ夕日で休憩しようと考えていましたが、自転車の返却時間が近づいてきたため、自転車の旅はここで終了。帰りはまっすぐに「キラリス函館」を目指したため、15分程度で戻ることができました。


この日のルートマップ(準備中)


はこぶら記者の「はこりん♪」体験メモ

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電動アシストつき自転車には久しぶりに乗りましたが、平地はペダルを少しこいだだけで予想以上に進みます。ペダルを踏むと同時に後ろからグッと押される、あるいは前に引っ張られているような感覚です。普通の自転車や徒歩では上るのが大変な坂道でも楽に進むことができ、長時間乗っても足の負担が少ないので、遠くへの移動が可能になります。

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「はこりん♪」の電動アシストは、手元の切り替えで「エコ」「オート」「パワー」の3段階が選べます。通常はエコかオートで。坂道は、ギアを「1」にして電動アシストを「パワー」にすると、思いのほか楽に登れます。ただし、坂の上のほうは角度が大きくなっているので、急に進みにくくなります。そこまで来たら上までわずかな距離なので、自転車を降りて押して歩いたほうがいいかもしれません。

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走行中は予想以上に軽々とスピードが出ます。信号待ちなどで停止している時、ペダルに置いた足が少しでもペダルを踏んでしまうと、自転車がグンと前に進もうとします。体勢を崩して自転車ごと倒れてしまう可能性もあるので、停止中は電動アシストを切ったほうが安全かもしれません。車や歩行者などに充分注意し、止まる際はしっかりと両手でブレーキを掛けるといいでしょう。


電動レンタサイクル「はこりん♪」 公式情報 はこぶら記事

※記者K 2021/5/7取材、6/9公開