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あなたのテーマでディープな函館 「ロケ地・聖地」

コミック「こはる日和とアニマルボイス」函館聖地ガイド

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函館の西部地区(函館山のふもとエリア)を舞台として、2018~2021年に月刊『ASUKA』(KADOKAWA)で連載されたコミック「こはる日和とアニマルボイス」。獣医師を目指す主人公・小野小陽(おのこはる)と愛犬の柴犬・ひより、動物と話せる義理の兄・佐伯真樹(さえきまき)の生活がつづられています。美しく描かれた函館の景色と、小陽や真樹のもとに集まってくる愛らしい動物たちの姿にほっこりいやされる内容です。

物語に登場する函館のスポットを、作品中の絵と実際の景色、そして作者の加藤えりこさんのコメントを交えながらご紹介します。函館の街のひと味違った雰囲気をお楽しみください。
(©加藤えりこ/ KADOKAWA)

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7巻Voice38

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山頂展望台からの夜景はもちろん、昼間も山歩きや要塞見学など、多彩な魅力たっぷりの函館山が登場します。小陽の幼少期、母と真樹の父が再婚して、1年間だけ佐伯家で暮らしていました。真樹の同級生で獣医の朝比奈昭人(あさひなあきひと)が、幼い小陽とひよりを函館山に連れて行くという思い出のシーン。

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7巻Voice38

【作者コメント】
函館山山頂展望台からの夜景は、宝石箱のようにキラキラして、ずっと見ていたくなります。混雑が少ないお昼の景色も素敵で、元気をもらえる場所です。


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1巻表紙

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函館の坂からの景観といえば、代表的な「八幡坂」。母を亡くした小陽とひよりは、ふたたび義理の兄が住む佐伯家で暮らすことになります。佐伯家は八幡坂の近くにあり、全盲のあはき師・七飯先生を佐伯家へ案内するシーンなどでたびたび登場します。

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5巻Voice24

【作者コメント】
八幡坂は、何度も描いてしまいます。北海道外の方が見ても、函館だとすぐわかってもらえる景色なので、1巻の表紙の背景は絶対ここにしたいと思っていました。


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1巻Voice2

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八幡坂の隣にある大三坂と、その坂上に建つカトリック元町教会。小陽&ひよりの散歩コースとなっています。4巻Voice17では、大三坂のふもとに集まる動物たちと小陽の姿が描かれています。

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4巻Voice17

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【作者コメント】
大三坂は函館に行ったら必ず訪れる坂のひとつ。カトリック元町教会は春夏秋冬どの季節も素敵ですが、紅葉の時期が特に好きです。主人公が毎日犬とお散歩をしていると思うと、とてもうらやましく感じます。


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2巻表紙

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函館市民の足として、函館観光の移動手段としても便利な函館市電。函館に暮らす小陽も市電で五稜郭に出かけたり、時にはキャリーバッグでひよりを連れて利用しています。

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5巻Voice24

【作者コメント】
市電は本当に便利だし、函館市民感を味わえて、旅行客的にはアトラクションの一部です。


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1巻Voice2

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函館港を見下ろす高台にある外国人墓地。作中には、レンガ塀に囲まれた中国人墓地(中華山荘)が登場します。門のあいだから海が見えるのが印象的。真樹の父で大学教授の佐伯吾郎(さえきごろう)を、小陽らが捜索するワンシーンで描かれています。

【作者コメント】
異国情緒にひたりながら、静かに散策。海の方を向いて立つお墓を見ると、なんだか切なくなるんですが、漫画家としては色々創作意欲がわきます。


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5巻Voice23

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湯の川温泉の守り神として市民から親しまれている湯倉神社。獣医を目指す小陽がここでお参りをして、おみくじを引いているところに、おっちょこちょいな若手獣医師の灰島大(はいじまだい)とセント・バーナードのヨーゼフが現れます。

【作者コメント】
イカすおみくじを引きに行ったら、うさぎのおみくじと、猫と犬のおみくじもあって、うちの愛犬用にも引きました。なでうさぎが可愛い。


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5巻Voice21

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函館山のふもとにある函館公園は、春になると桜の名所として賑わいます。施設内にあるミニ遊園地「こどものくに」にあるこの観覧車は、現存する「日本最古の観覧車」です。小陽とひよりの大好きな散歩スポットで、2巻Voice8で登場した野生のキタキツネの左之助は園内の動物施設で保護されています。

【作者コメント】
こんな大きくて景色がよくて気持ちいい公園が家の近くにあったらいいのに~と思います。


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7巻Voice32

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12月になると、温泉につかるサルの姿が見られる函館市熱帯植物園。温室には約300種の熱帯植物が生い茂り、美しい花を楽しめます。獣医学部合格のため受験勉強に根を詰める小陽が、気分転換に訪れたのがここ。温泉でうっとりほっこりするサルの表情が愛らしく描かれています。

【作者コメント】
お猿たちにエサをあげられます。冬には温泉に入ったお猿たちを見てほっこりします。それぞれ個性があって、見ているのが楽しいです。温室の中では、初めてあんなにたくさんのブーゲンビリアを見ました。職員さんが作ったサル山の出来事の展示が面白い。


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5巻中表紙

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函館の代表的な観光スポット、金森赤レンガ倉庫。建物内ではショッピングや飲食が楽しめて、12月には「はこだてクリスマスファンタジー」の巨大ツリーが倉庫前の海に浮かびます。真樹・昭人・小陽・小陽の同級生の青木が連れ立って歩く様子が、まるでビートルズの「アビイ・ロード」のよう。

【作者コメント】
お土産の買い物の他にも、いろんなイベントや期間限定のマーケットがあり、今は何やっているかな~と旅行のとき楽しみにしています。函館ビヤホール、美味しかったです。


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4巻表紙

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基坂を上りきった先に建つ旧函館区公会堂。大規模な修繕工事を終え、2021年4月にリニューアルオープンしました。4巻の表紙は、色鮮やかな公会堂の前で小陽とひよりが戯れる冬の1枚。

【作者コメント】
外装工事が終わるのを楽しみに待っておりました。


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1巻Voice5

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函館の大人気ご当地グルメを味わえる「ラッキーピエロ」。小陽がほおばるハンバーガーのラッピング、店内の様子など、再現度高く描写されています。

【作者コメント】
好きです。函館に着いてからと、帰りの電車前に食べます。カレーや焼きそばを食べている方をいいなぁ~と思って眺めつつ、気がつけば、チャイニーズチキンバーガーを注文してしまいます。


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「ASUKA」2022年1月号表紙

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函館出身のロックバンド・GLAYの屋外ライブ会場としても使われた、ベイエリアの人工島「緑の島」。大学に進学した小陽は7年後に獣医師国家試験に合格し、「こはる日和とアニマルボイス」は連載を終了しました。現在は隔月発売の「ASUKA」で、続編「こはるの空とアニマルライフ」が連載中。連載スタートの表紙を飾ったのがこの場所です。

【作者コメント】
緑の島といえばGLAYさんがライブしたところ!


◆番外編 作者・加藤えりこさんに聞きました

【旭川在住の加藤さんが「函館」を舞台に選んだ理由は】
私にとって函館は、遠くてなかなか行けないけど憧れの街で、そこで実際に暮らしているかもしれないキャラクターたちの漫画を描きたいと思って、函館を舞台にすることに決めました。こはる日和の担当編集さんも函館が好きで、何回も訪れたことがあるそうです。「隣町に実際に住んでいる想像ができるような、会いに行きたくなるようなキャラクターを作りましょう」...と、編集さんにいただいたアドバイスを意識しました。

【函館のお気に入りスポットはどこですか】
修学旅行で行って好きになったので、修学旅行っぽいコースに行きがちですが、漫画を描き始めてからは、主人公が実際に散歩しているコースを散歩するのが好きです。特に日和坂の下から船魂神社に行くのが好きです。

【シリーズのファンのかたへメッセージをお願いします】
こはる日和を読んで、「函館に行きたくなった」&「函館に行った気分になった~」とご報告をいただいたりするようになって、とても嬉しいです。私もまだまだ行ったことのない素敵な場所がたくさんあります。旅行するたびに、また行きたい場所が増えて、旅行の日数が増えちゃう街です。地元の方おすすめの場所やグルメなど積極的に取り入れていきたいです。今後も引き続き、函館の街で楽しく暮らす小陽を応援してやってください。


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加藤えりこ
発行:KADOKAWA
レーベル:あすかコミックスDX
単行本:1巻・2巻各638円、3巻・4巻各682円、5巻・6巻各704円、7巻726円
(すべて税込価格)
「こはるの空とアニマルライフ」
コミック誌「ASUKA」で連載中


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※まとめ/編集室SY 現地撮影/記者K(一部/記者X、編集室A)
協力/株式会社KADOKAWA
2022/7/13公開