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昔ながらのすっきり味、函館の塩ラーメン
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函館の人気グルメのひとつ、塩ラーメン。ラーメンの本場・北海道で、札幌の味噌、旭川の醤油と並んで、函館の塩は三大ラーメンのひとつとして愛されています。

函館でラーメンが登場したのは明治17年。当時の函館の新聞に「南京そば15銭」という広告が載っており、日本最初のラーメンは函館で食べられたのではないかとも言われています。

現在、函館市内には約150店のラーメン店があり、こだわりの麺とスープでしのぎを削っています。なかでも、澄んだスープが特徴の塩ラーメンは函館市民の心の味。そんな歴史と伝統ある函館塩ラーメンの、人気の秘密を探ってみました。


◆函館塩ラーメンの神髄、すっきりと透明なスープ

130311TT09.JPG函館の塩ラーメンの美味しさの特徴は、まず何といっても、すっきりと透明なスープにあります。さっぱりとしているうちに、深い旨みが潜んでいて、スープだけ一口、一口味わっていくうちに、飽きることなく最後まで飲み干してしまうという人が多いのもうなずけます。

ベイエリアに店を構える函館塩ラーメン専門店「えん楽」を訪ねて、店長の吉川さんにお話を聞いてみました。「この透き通ったスープを作るには、豚骨や鶏がら、昆布、ほたて貝柱、香味野菜などを入れた寸胴鍋を、にごりを出さないように火加減に細心の注意を払いながら、じっくりと火にかけます」。

時間を惜しまずにていねいにスープをとることで、雑味がなく、複雑な旨みだけが溶け合った、透明感のある函館塩ラーメンができ上がるというわけです。

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注文が入るとスープを小鍋に移し、秘伝の塩だれで味つけ。それを丼に移して、麺の茹で上がりを待ちます。


◆麺はのど越しのいいストレート細麺

130311TT10.JPG函館塩ラーメンのもうひとつの特徴は、麺にあります。あっさりとしたスープとの相性がよく、味がなじみやすいように、ストレートタイプの細麺が多く使われます。はるゆたかなど、北海道産小麦を使う店も増えてきているようです。

取材した函館塩ラーメン専門店「えん楽」でも、製麺工場と試行錯誤してできた特製ストレート細麺を使用。沸騰したたっぷりのお湯でサッとゆでることにより、なめらかな食感で、喉越しのいい麺に仕上がります。

具はスープの味わいを生かすように、チャーシュー、長ネギ、メンマ、なるとなどでシンプルに。青菜やわかめが入ると、色のバランスもよくなります。店によっては、乾燥した麩を加えるのも函館風かもしれません。スープの旨みが染み込んだ麩の口あたりのよさは、格別です。

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えん楽の塩ラーメンは、店長の吉川さんが「小さい頃に食べた昔ながらの味を再現した」という、函館っ子の懐かしの味。


◆エリア別・おすすめ塩ラーメンが食べられる店 (価格は税込)

【元町&ベイエリア
元えん楽.jpg   函館塩ラーメン専門店 えん楽
末広町24-6 函館西波止場 
0138-24-8320
ベイエリアで昔ながらの函館塩ラーメンを提供。えん楽塩ラーメン(700円)
  元あじさい紅.jpg   函館麺厨房あじさい 紅店
豊川町12-7 函館ベイ美食倶楽部 
0138-26-1122
五稜郭の老舗ラーメン店の支店で、飲食複合施設内にある。あじさい塩ラーメン(750円)
             
元櫻井家.jpg   櫻井ラーメン店 櫻井家
末広町5-14 0138-22-8988
市電「十字街」電停近く、函館市企業局1階に店舗を構える。函館塩ラーメン(600円)
  130903TT01.JPG   新・函館ラーメン マメさん
宝来町22-6 0138-27-8811
創業時の味を再現・復刻したラーメンが味わえる。元祖マメさんラーメン塩味(600円)


【駅前・大門エリア
駅滋養軒.jpg   滋養軒
松風町7-12 0138-22-2433
昭和22年創業、大門一番通にあるラーメン店。自家製麺が人気。塩ラーメン(500円)

  駅鳳蘭.jpg   鳳蘭
松風町5-13 0138-22-8086
JR函館駅近く、グリーンプラザに面した昭和25年創業の老舗ラーメン店。塩ラーメン(550円)
駅龍鳳.jpg   新函館らーめん龍鳳
松風町7-5 大門横丁 090-8372-8495
屋台村「大門横丁」内の店で、ラーメン屋台の屋号を受け継ぐ。黄金塩ラーメン(750円)
  駅ぱんだ.jpg   らーめん&カレー ぱんだ
若松町18-4 0138-27-2350
JR函館駅から徒歩約5分、柳小路にリニューアルオープン。函館塩ラーメン(650円)
             
駅エビス軒.jpg   エビス軒
松風町3-10 0138-22-1262
市電「松風町」電停近く、ミシュランガイド北海道2012掲載店。塩バターコーンラーメン(850円)

【五稜郭エリア
五あじさい本.jpg   函館麺厨房あじさい 本店
五稜郭町29-22 0138-51-8373
特別史跡五稜郭跡の近くにある、創業80年以上の老舗店。味彩塩拉麺(750円)
五あじたか.jpg   キッチン中華 あじたか
五稜郭町36-7 0138-51-7515
塩ラーメンのほか、ピカソ、ゴッホなど有名画家シリーズの料理も人気。塩ラーメン(610円)

【湯の川エリア
湯塩豚.jpg   グリル塩豚
湯川町1-9-15 0138-57-5240
国道278号に面した店で、驚きの価格の塩ラーメンが人気。塩ラーメン(299円)
  湯一文字.jpg   函館麺や一文字 総本店
湯川町2-1-3 0138-57-8934
湯の川温泉街・熱帯植物園近く、ミシュランガイド北海道2012掲載店。塩ラーメン(770円)

湯ブルトレ.jpg   ブルートレイン
湯川町1-26-22 0138-59-5051
市電沿線にあり、青い鉄道貨物車をそのまま店舗に利用。塩ラーメン(540円)
  湯りんさん.jpg   らーめんのりんさん
湯川町1-9-13 0138-57-7756
湯の川温泉近くにある、創業60年以上の老舗ラーメン店。塩ラーメン(500円)
             
130917TT09.JPG   函館元祖 バスラーメン
湯川町2-4-21 090-2873-7173
小型バスを改良した移動ラーメン店。主に湯の川温泉街で営業。塩ラーメン(650円)

 
 


       
※記者TT 2013/2/20~3/11取材、3/21公開 2014/10/20更新 取材協力/函館塩ラーメン専門店 えん楽